なにかと整理の春。
HPリニューアルのために
昔の仕事を見直しているので、
つれづれにご紹介します。
とある教育出版社にお世話になっていた頃の仕事のひとつ。
10人ほどの執筆者が名前を連ねる育児書を編集しました。
執筆者は玄人の方々ではなく、幼稚園から高校まで、現役の教育関係者。
ほとんど「メモ書きですか?」と問いただしたくなるくらいの原稿を
B5版の4ページ分に書き直すことン百ページ。
デザインは表紙だけが明るいカラーで、中身はモノクロ。
私が考えたレイアウト素案を簡単にデザイナーに整えてもらったページレイアウトは、
昔ながらの読むことを主眼にしたスタイルでした。
1タイトルは4ページ分。
つまり、原稿がどんなに長くても短くても4ページにまとめ上げました。
本を読むひとが無理せずすんなり理解できるように文章を整える。
この点が小説や詩とは少々異なるところです。
わかりやすいようには書くのですが、
エッセイのような個人的な面白みをあからさまに入れることもありません。
制限文字数内で、主題の言いたいことを平たく表すようにすべてを調整しました。
原稿を整え、丸一冊の本の中で表記を統一するなど様々な編集を施し、
書けば書くほど面白くなりました。
見開きに一つは入れたイラストの素案も私が考えました。
自分でも描いていたことがあったので、粗いラフでも
短い納期で描かねばならないイラストレーターには(仕事が捗ると)とても喜ばれました。
※このへんのことは、また別に書きましょう。
このブログで取りあげた画像のタイトルものの末尾には、コラムが入っていました。
「国際子ども図書館を知っていますか?」という埋め草記事で、原稿用紙2枚ほど。
※埋め草記事とは、原稿の文字数が足りないときに空間を埋めるための記事です。
平成12年5月オープン直後だから、ずいぶん前になりますねw あぁ懐かしい。
国際子ども図書館のホームページが部分開設されたことを知らせ、全館オープンが待ち遠しいと結んでいます。
懐かしんでばかりもいられないと、現在のHPを見てみました。
インターネットの凄まじい進化を見せつけられます。
たしか、あの原稿を書いたときは、その前の職場でWindows95から98へ云々と
PCをいじっていたのに、またワープロに戻って操作を誤り、
データを消しそうになって慌てふためいたりしました。
超絶懐かしいw
東京の上野でパラパラめくるしかなかった本がデジタルで読めたり、
コピーがささっと宅配されたりと昔では考えられなかったことが
容易くできるようになっています。
レファレンスサービスなんて、本のヤフー知恵袋的な使い方じゃありませんか。
私が編集した原稿のことは聞かないでください。
けっこう頑張って書いているなとは思いますが。
ここで編集の面白さをまた少し覚えました。
発行元の出版社は生きながらえているようです(失礼w)
次回、上京したら顔を見出してみようかなと思っています。
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