おめでとう!二十歳~長くて短い20年~

最初は呉服屋さんの宣伝ハガキかと思いました。

 

ハガキ一面に若さ弾ける笑顔の着物姿。

 

どこかの神社のような背景がおぼろにちらり。

 

「おれは男だ!」の「吉川クン」のような健康的な美女になる前の美少女(古?

 

屈託のない笑顔がこちらにもうつりそう。

 

と、表書きを見てビックリ!!

 

友人の愛娘でした。

 

えぇっ!? こんな別嬪さんになってた??

 

「おかげさまで二十歳になりました」と文面。

 

とんでもない!わたしのほうがお世話になり、子育ても楽しませてもらったのに。

 

今も昔も子育ての大変さは変わりません。

 

15年ほど前もやっぱり大変でした。

一般家庭に携帯電話はないし、ネットで通販なんてありませんでした。

 

さらに、一般的ではない勤務形態の共働き夫婦にとって、

一人娘を育てるのは容易ではなかったはずです。

 

夫婦がそれぞれ戻れない夜、私が代わりにいっしょに寝たりもしました。

 

とある真夜中、大声で起こされました。

 

「ねぇっ、かばちゃん!ねぇっ!!なんか物音がする!?」

「あぁ? 風の音よ。怖くない。怖くない。怖くない」

と、不審物をたいして確かめもせず、寝た私。

 

眠れないのかなと思いきや、すやすやとすぐに心地いい寝息が聞こえてきて

安心したのを昨日のように思い出します。

 

仕事がない土曜日の昼過ぎ、こんなこともありました。

 

子守りに来たはずが、暖かい日差しと満腹感と疲れでクラクラ。

二人でお絵かきを楽しんでいたのに、どうにも眠くてなりません。

そうしたら逆に昼寝を勧められました。

「お昼寝していいよ。ワタシ遊んでるから」と。

 

なんてこったい。子守りに来たはずだったのに・・・

でも、グーグー寝ちゃいました。

どっちが大人だって。

 

そんなこんなが走馬灯のように思い起こされた写真でした。

 

小学校にあがる頃には、すでにしっかり者。

きっといい子になってると信じて疑いませんが、いまでは母のいい相談相手になってくれてるんじゃないかなと。

 

私が地元に戻ってからは、たまに携帯の写メを見る程度でした。

 

次に会うときは、いっしょにお酒が飲めます♪

 

あ!!あの子の両親はウワバミでした。

大変だわ。