昨日は、年に一度行われる出身高校の大同窓会でした。
母校は質実剛健、バンカラ・川筋気質をモットーとする校風です。
ゆえに、30年近く経ったいまも大同窓会に来られる先輩方に対しては、
1期でも上ならば一歩後ろを歩くくらいの気構えで行かねばなりません。
ということを知ったのは、4年前の当番期でした(笑)
当番期とは、母校の全卒業生のために催される、
大同窓会でのホスト役のこと。
同期の卒業生たちが四半世紀ぶりに集まり、
1000人を越す来場者を1時間半強の時間をかけてもてなすのです。
4年前、私たち78期はスッタモンダで楽しい準備期間を過ごし、
当日の晴れ舞台をなんとか乗り越えました。
そして昨日。
東日本大震災からちょうど3ヶ月を経たその日、
自宅近くのホテルで今年の大同窓会が催されました。
単に複雑とは言いがたい思いがありました。
病に伏せたご主人を看病するため、参加できない友人がいました。
数ヶ月も前に他の友人を介して四半世紀ぶりの再会を約束していましたが、
突然のことで叶わなかったのです。
また、昨日は原発に反対する大規模なデモが全国各地で行われていました。
この数カ月間、実際に被災地へ足を運べたか否かに関わらず、
多くのひとが己の無力を感じた日々だったと思います。
加えて、東京電力の人類史上に遺るのではないかと思われるほどの人災。
日が経つほどに、あれは天災による事故ではなく人災だという証拠が顕になっています。
他の地域の原発はどうなのか、地震対策はどうなのか。
これから日本はどうなるのか。
いままで政治についてとやかく言わなかった音楽家が、
ついに先週「あまりに酷すぎやしませんか」と吐露していました。
世の無常を思い知らされる日々が続きます。
さまざまなことに想いを馳せながら、同窓会の夜は更けていきました。
バブルを経験した私たち世代は、いまや日本を支える屋台骨にもなっています。
家族や仕事を思い、いま倒れるわけには行かないと堪えている彼らに
エールを送りたい。
心から、そう思います。
私も私なりに頑張っていきます。
「また、元気で会おうよ」。
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